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その右腕が己の方へと伸ばされて
此方の手首を掴んだ時は要注意だと、解っているのに。
唯ひたすらに機嫌の悪そうな顔付きも、その手を振り払う動作も
何もかも、受け入れられぬ侭。——流されてしまう、何時も。
「——なぁ、御前さん、俺の事…嫌いじゃぁ無かったのか?」
「嫌いに決まってンだろ」
「なら何で組み敷かれてんだ。 …その嫌いな相手に」
「…ぃおん、が」
「ライオン?」
「馬鹿か。…——だから」
———生きているものに触れないと、死んでしまう から。
「…——ッ ぁ ………」
途端、剥き出しの首筋に這う舌先は、まるで生き物のよう。
此方の手首を掴んだ時は要注意だと、解っているのに。
唯ひたすらに機嫌の悪そうな顔付きも、その手を振り払う動作も
何もかも、受け入れられぬ侭。——流されてしまう、何時も。
「——なぁ、御前さん、俺の事…嫌いじゃぁ無かったのか?」
「嫌いに決まってンだろ」
「なら何で組み敷かれてんだ。 …その嫌いな相手に」
「…ぃおん、が」
「ライオン?」
「馬鹿か。…——だから」
———生きているものに触れないと、死んでしまう から。
「…——ッ ぁ ………」
途端、剥き出しの首筋に這う舌先は、まるで生き物のよう。
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