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その右腕が己の方へと伸ばされて
此方の手首を掴んだ時は要注意だと、解っているのに。
唯ひたすらに機嫌の悪そうな顔付きも、その手を振り払う動作も
何もかも、受け入れられぬ侭。——流されてしまう、何時も。
「——なぁ、御前さん、俺の事…嫌いじゃぁ無かったのか?」
「嫌いに決まってンだろ」
「なら何で組み敷かれてんだ。 …その嫌いな相手に」
「…ぃおん、が」
「ライオン?」
「馬鹿か。…——だから」
———生きているものに触れないと、死んでしまう から。
「…——ッ ぁ ………」
途端、剥き出しの首筋に這う舌先は、まるで生き物のよう。
此方の手首を掴んだ時は要注意だと、解っているのに。
唯ひたすらに機嫌の悪そうな顔付きも、その手を振り払う動作も
何もかも、受け入れられぬ侭。——流されてしまう、何時も。
「——なぁ、御前さん、俺の事…嫌いじゃぁ無かったのか?」
「嫌いに決まってンだろ」
「なら何で組み敷かれてんだ。 …その嫌いな相手に」
「…ぃおん、が」
「ライオン?」
「馬鹿か。…——だから」
———生きているものに触れないと、死んでしまう から。
「…——ッ ぁ ………」
途端、剥き出しの首筋に這う舌先は、まるで生き物のよう。
「…御前さん、此処…弱ぇなぁ…——」
キツく吸い付いて跡を残そうとする相手の頭を、咄嗟に叩いて
止めたのは。とある相手の無愛想な面構えが、脳裏に浮かんで揺れるから
「…ッ、待て…、跡は残すンじゃね…——ッ」
僅かに震える指先で、掴む相手の手首。
彼は、取り敢えず素直にその手を降ろす。降ろしながら
「…知られたくねぇなら、あの犬っころ抱けば良いじゃねぇか」
なんて、何処か切ない声音で問う。思わず小さな、溜息一つ
「…あれは犬だ」
「…——汚したくねぇんだろぅ?」
「ンな事ねぇよ」
間髪入れず返した詞に、されど返る詞は何処か、辛辣な
「なら言えよ。俺が体内で飼ってる生き物は宿主の体温を喰らうんだって」
「…黙れ」
「定期的に身体暖めねぇと死ぬんだろ」
「——黙れって」
「元は淡泊なのにな御前さん。抱かれたくない相手に無理矢理 」
「———黙れって言ってンだろ」
「さっきからずっと気にしてるじゃねぇか。
あの犬っころが帰ってこないかどうか」
…———黙れよ。
思わず、噛み締める奥歯がきしりと痛んで。
手っ取り早くその口を塞いで仕舞おうと、相手を上に乗せる侭
上半身だけを持ち上げ、その唇を唇で塞いだ。
「…——は 、 …——— っ 」
途端、積極的に貪るのは寧ろ相手の方で。此の犬臭い医者が
その黒い腹ん中で何を考えているのかなんて、一向に解る筈も無く。
「…いっその事、見られてみるか。俺の下で淫らに御前さんが鳴いてるとこ」
「…——殺されてぇか?」
「…——健気だねぇ。何も知らねぇ無垢な魂はその侭守りてぇって?」
「…—— ッ 」
思わず相手の首に伸ばした両腕を、されど呆気なく一纏めに掴まれる。
首の後ろを刺激されて、途端に目の前が白く霞む。
力で適わない訳じゃない。戦闘能力に劣る訳じゃない。
だけど、人体の急所や瞬間的な対応ならば、相手の方が圧倒的に長けている。
「…心配すんな。 ちゃんと抱いてやるから」
奇妙に穏やかな笑みを浮かべ、己の髪を幼子にでも
するように、撫でる相手の手を。
見詰めながら、何時もの三文字。
「———抱いて 」
==================================
はい、超中途半端ですが超こっ恥ずかしいので
此以上書けません(撃沈)…書けませんよ?(何)
目の前の相手の事も、犬っころの事も其れなりに
好きだからちゃんと向き合って欲しいと願う医者と
感情表現も愛情表現も不器用な歪天使のお話。
キツく吸い付いて跡を残そうとする相手の頭を、咄嗟に叩いて
止めたのは。とある相手の無愛想な面構えが、脳裏に浮かんで揺れるから
「…ッ、待て…、跡は残すンじゃね…——ッ」
僅かに震える指先で、掴む相手の手首。
彼は、取り敢えず素直にその手を降ろす。降ろしながら
「…知られたくねぇなら、あの犬っころ抱けば良いじゃねぇか」
なんて、何処か切ない声音で問う。思わず小さな、溜息一つ
「…あれは犬だ」
「…——汚したくねぇんだろぅ?」
「ンな事ねぇよ」
間髪入れず返した詞に、されど返る詞は何処か、辛辣な
「なら言えよ。俺が体内で飼ってる生き物は宿主の体温を喰らうんだって」
「…黙れ」
「定期的に身体暖めねぇと死ぬんだろ」
「——黙れって」
「元は淡泊なのにな御前さん。抱かれたくない相手に無理矢理 」
「———黙れって言ってンだろ」
「さっきからずっと気にしてるじゃねぇか。
あの犬っころが帰ってこないかどうか」
…———黙れよ。
思わず、噛み締める奥歯がきしりと痛んで。
手っ取り早くその口を塞いで仕舞おうと、相手を上に乗せる侭
上半身だけを持ち上げ、その唇を唇で塞いだ。
「…——は 、 …——— っ 」
途端、積極的に貪るのは寧ろ相手の方で。此の犬臭い医者が
その黒い腹ん中で何を考えているのかなんて、一向に解る筈も無く。
「…いっその事、見られてみるか。俺の下で淫らに御前さんが鳴いてるとこ」
「…——殺されてぇか?」
「…——健気だねぇ。何も知らねぇ無垢な魂はその侭守りてぇって?」
「…—— ッ 」
思わず相手の首に伸ばした両腕を、されど呆気なく一纏めに掴まれる。
首の後ろを刺激されて、途端に目の前が白く霞む。
力で適わない訳じゃない。戦闘能力に劣る訳じゃない。
だけど、人体の急所や瞬間的な対応ならば、相手の方が圧倒的に長けている。
「…心配すんな。 ちゃんと抱いてやるから」
奇妙に穏やかな笑みを浮かべ、己の髪を幼子にでも
するように、撫でる相手の手を。
見詰めながら、何時もの三文字。
「———抱いて 」
==================================
はい、超中途半端ですが超こっ恥ずかしいので
此以上書けません(撃沈)…書けませんよ?(何)
目の前の相手の事も、犬っころの事も其れなりに
好きだからちゃんと向き合って欲しいと願う医者と
感情表現も愛情表現も不器用な歪天使のお話。
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