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Reno
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非公開
趣味:
妄想、空想、脳内創作活動全般。
自己紹介:
どうも。店主のレノです。此処は「堕落街」のキャラサイト。
知らない人、18歳未満の方、同性愛に嫌悪感を感じる方は、廻れ右が吉。
そうでない方は、どうぞごゆっくりおくつろぎ下さい。
焙じ茶ですか。それとも宇治茶?御饅頭と水菓子もご用意致しました。
——ようこそ。風月茶屋へ。
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…欲しいモノは、そんなモノじゃないのに。
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某所でリクエストを頂いたので(笑)
今回は四月一日編。
が、しかし…固まってないんですよ。未だにこの男のバック設定(…)
なので、色々矛盾点とか首傾げちゃうようなトコロとか、出てくるかも知れません。

気にしないのが一番です。
ええ、読み流すのが一番です。
だって、またその内変わるかも知れませ(待)

一応(自分のために)補足を入れるとすれば
某娘と犯罪者が出会ったのは、娘が魔王の側近から解き放たれ
律宮柳と出逢ったころ、くらいだと思います。
現在より…どれくらいだ? まぁ結構前(適当/…)です。
娘も表面上はあっけらかんとしながらも
実は内心いっぱいいっぱいだった時、だと思います。
…時間軸って、凄くややこしいよね(待)


——興味がある方のみ、次へお進み下さい(ぺこり)

生粋の犯罪者の家系に生まれ、生粋の犯罪者としてスラム街を牛耳る裏社会を生きた。

親、親戚、仲間が銃弾、抗争、その他公に出来ぬ事柄で次々命を落とす中
気付けば周りに仲間と呼べる人間は一人も居ず、当たり前のように暗い牢獄の中
血に染まる両手を見下ろし、ただ静かに処刑の日を待った。
当日、牢獄の扉を開けて入ってきたのは看守ではなく、白衣を羽織った見知らぬ男。
薄っぺらな笑みを能面のようなツラに貼り付け、「新しい命をやろう」と伸ばす片手。

死のうが生きようが、助かろうが。良い意味でも悪い意味でも、覚悟を決めていた犯罪者は
何も考えず、その手を取った。——結果、人ではない異質な生き物へ変貌を遂げる。

人を蹴落とすこと、裏切ること、銃を握ること、殺すこと以外を知らぬ男は、
ある意味生まれ変わっても研究所の忠実な犬として、自分が知っていることだけを
ただ、命じられる侭淡々とこなす日々。姿形が変わり、新しき能力を得たこと以外
他に何も変わることはなかった。

が、ある日、己の内部に組み込まれた魔犬の遺伝子が暴走。
力尽くで取り押さえられ、早々と研究所の面々に見捨てられた犯罪者は
路地裏の塵捨て場に棄て置かれる。

奇跡的に命は落とすことなく、やがて戻る正気。されど気力は皆無の中
不意に目の前へと伸ばされた2度目の腕。無機質ではなき娘の笑顔。
凍てつく瞳で睨んでも、ただ馬鹿みたいに笑ってこう言った。
「また、捨て犬見つけちゃったなぁ」

——それから、生粋の凶悪な野良犬犯罪者と元浮浪児の雑種娘は
数年、奇妙な同居を始める。野良犬は徐々に人らしさを取り戻し、
娘はただ、そんな野良犬の様子を面白がるように世話を続けた。

そんなある日、娘は突如、瀕死状態に陥った。
自らの能力の大半を、無理矢理押し込めるように自らの肉体へ施した
封印めいた呪詛の所為で。徐々に冷たくなる娘を目の前に、
ただがむしゃらに掻き集める知識。その時初めて試みた、医者の真似事。

強靱な生命力のためか、はたまた見よう見まねな犯罪者の施しが
それでもいくらかは効いたのか、死の淵より蘇った娘は
初めて出逢った当初と全く同様の笑みで

「医者になったら?」

——なんて、そんなことを暢気に口にした。

だから、というわけではあるまいが、無理矢理とはいえ
世界は広いことを教えてくれた娘の言葉なら、素直に聞いてみるのも
悪くないと思った。それくらいには、自分も成長していた。



「——御前さんが、そう言うなら。——正し、“普通”の医者にはならねぇぞ」
「“ならない”んじゃなくて、“なれない”んでしょ?」
「…だな」
「だって、犯罪者だもん。四月一日」
「…なんだ“わたぬき”って」
「私が君を拾った日。四月一日だったから、“わたぬき”。君が生まれた日、ってことで、どぉ?」
「——適当だな。っつうか、今更名前つけんのか」
「だって、「君」で君も文句言わなかったじゃない」
「だから、今更だろ?」
「———あははは、だって、私も今思い付いたから」
「出逢って何年経ってると思って…まぁ、良いけどよ」



——野良犬は、新たな道を、歩き出した。
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