腐れ狐と俗物的感情

…取り敢えず一言で纏めるとしたらだ。

あの手の輩は好かねぇ。
…挑発とからかいと馬鹿げた軽いノリと…——。

…ああ、でも。

——なんなんだろぅな。
俺も結局そんな馬鹿げた感情の持ち主だって事には
気付かされたかもな。や、本当はその場で叩き殺したかったけどよ。

…そう思う、ってことがそもそも…ああ、なんだ、くそ…——っ（頭がりがり）


まぁ、なんだ。
植物園な、植物園。

…行こうな。二人で。


——けど、なんだ。
……なーんか、いやーな予感がすンだけど、此は気のせいなのか？

クリスマス。

ったく、奴の掃除は好い加減にも程がある。…なんで椅子の脚や
床や壁や天井にまで、気色悪ぃクリームなんざ付いてやがるよ？

——まぁ、掃除したから良いけどよ。
良いけどよ、冷蔵庫の中に、未だ入ってンだよ。
部屋が荒れる原因になりかねない、生き物だか食物だか解らねぇモンがよ。

…本当に、その頭の外れた捻子を何とかしやがれ。

まぁ、それはそれとして——後は、何だ。…その。


…———だから、テメェの行きてぇトコで良いっつの。
本当に変なトコで真面目な奴だな。

…後は…——紅、好きなんだろ。
だから、選んだ。そして、やった。
…それだけだ（俯き気味に頭がりがり）

…お帰り。

…何だ。

……その。　　

………だから。

今まで言えなかった事、これからはほんの少しずつでも
表に出していければ良い。